まず、僕が所有しているUSB-シリアル変換ケーブルはElecom社のUC-SGTという製品です。こいつは自分がM1の時に買ったので、かれこれ8年くらいの付き合いです。
Elecom社のサイトではWindows向けのドライバは提供されていますが、Mac向けのドライバは提供されていません。ただし、UC-SGTはProlific社のPL2303というチップを積んでいて、Prolific社のサイトではMac向けのドライバが提供されています。
というわけで、Prolific社製のドライバをUC-SGTでも使えるように導入してみます。
まず、何はなくとも本家からドライバをダウンロードして、インストールします。インストール直後にUC-SGTを挿してもMac君は認識してくれません。Mac君に認識してもらうためには /System/Library/Extensions/ProlificUsbSerial.kext/Contents/Info.plist というファイルを編集する必要があります。編集する内容は下記のとおりです。
--- /System/Library/Extensions/ProlificUsbSerial.kext/Contents/Info.plist.orig 2010-03-25 16:47:26.000000000 +0900ようするに、ベンダーIDとプロダクトIDをUC-SGTにあわせる感じです。
+++ /System/Library/Extensions/ProlificUsbSerial.kext/Contents/Info.plist 2010-12-25 23:22:35.000000000 +0900
@@ -24,7 +24,7 @@
2.0.0
IOKitPersonalities
-067B_2303
+056E_5003
CFBundleIdentifier
com.prolific.driver.PL2303
@@ -37,9 +37,9 @@
bInterfaceNumber
0
idProduct
-8963
+20483
idVendor
-1659
+1390
OSBundleLibraries
あとは、念のため ProlificUsbSerial.kext を再読込みさせておきます。
% sudo kextunload /System/Library/Extensions/ProlificUsbSerial.kext
% sudo kextload /System/Library/Extensions/ProlificUsbSerial.kext
これで、UC-SGTを挿すと /dev/tty.usbserial として使えるようになります。あとはそのあたりに転がっているシリアルコンソールを持つ箱に挿して遊んでください。
ちなみに、ドライバをアンインストールするには以下のようにすると良いハズです。
% kextunload /System/Library/Extension/ProlificUSBSrial.kext
% sudo rm -fr /System/Library/Extension/ProlificUSBSrial.kext
% sudo rm -fr /private/var/db/receipts/com.prolific.driver.PL2303.bom
% sudo rm -fr /private/var/db/receipts/com.prolific.driver.PL2303.plist